ＨＥＭＳ機器 スマートハウスに必要な機器
スマートハウスには、中核となるＨＥＭＳ（ヘムス）機器が欠かせません。
住まいで使うエネルギーを測定して分かりやすく表示することで、節電や省エネルギーにつなげる大切な装置です。
その為に、国による補助金の対象ともなっている部分なのです。
ＨＥＭＳ（ヘムス）機器は、住まいで使用する電気の量を測定して、測定したデータを保存します。
そのデータを見やすく表示することで、住まいで使用するエネルギーを見ることが出来ます。
そこでＨＥＭＳ機器は、住まいで使うエネルギーを測定する部分と、測定したデータを集めて保存して表示する部分の２つの組み合わせが基本です。
製品によっては、測定する部分が２つ以上に分かれていたり、データを集める部分と保存する部分が分かれていたりします。
電気を測定するのは、分電盤（ブレーカー）の部分で測定するタイプと、コンセント部分で行うタイプがあります。
分電盤の部分で測定すると住まい全体で使用する電気を測定できますが、個別の電気機器は測定できないこともあります。
コンセントの部分で測定すると、個々の電気機器を測定できますが、コンセントを使わない照明やＩＨヒーターなどで使用する電気の量は測定できません。
そこで、見たい電気のタイプに応じてＨＥＭＳ機器を選ぶ必要があります。
一部のＨＥＭＳ機器では、分電盤とコンセントの両方で測定できる製品もあります。
ＨＥＭＳ機器で測定できるのは、電気だけではありません。
水道やガスの使用量も測定できる製品もかなりあります。
メーターの部分で使用量を測定するタイプが多いのですが、水道については蛇口ごとに水道の使用量を測定できる製品もあります。
ＨＥＭＳ機器でできることは、使用する電気の量が見える以外にもあります。
機器によってできることが異なりますが、太陽光発電や蓄電池や燃料電池（エネファーム）をうまく連係させて、節電や電気代の節約をすることができます。
省エネルギー効果のあるエコキュートと組み合わせて、より省エネルギーにつながる運転をさせることができる製品もあります。
また蓄電池の代わりに、電気自動車やプラグインハイブリッドカーの充電池を節電などに利用することも出来ます。
ＨＥＭＳ機器によっては、電気の消し忘れをチェックできたり、照明や電気錠や床暖房などを遠隔操作することもできます。
対応している製品を使う必要がありますが、新築や大規模リフォームの際に使用すれば、設置費用を最小限に抑えられます。
現在のＨＥＭＳ（ヘムス）機器は、作りはじめて間もない機器なので、メーカーや製品によって出来ることの違いが大きくなります。
新築では分電盤の電気を測定したほうが、すっきり使えます。
リフォームではコンセントの電気を測定するタイプが、設置が簡単になります。
太陽光発電や蓄電池や燃料電池などの設置によっても、最適なＨＥＭＳ機器が違ってきます。
そこであなたの住まいや生活に適したＨＥＭＳ機器を選ぶことが大切なのです。
